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HTML5テクニカルノート

Away3D TypescriptとWebGL

ID: FN1402002 Technique: HTML5 and JavaScript Library: Starling JS

2014年2月5日付でAway3Dの公式ブログに「Away Foundation roadmap 2014」と題する記事が公開され、2014年のロードマップが示されました。Away3Dエンジンの利用を拡げる新たなプラットフォームに向けた開発が進められます。その中からAway3D TypescriptとWebGLについて、ブログ記事にもとづいてご紹介します(ActionScript 3.0用のAway3Dについては「Flash用Away3D 4.2」をご覧ください)。

昨年末に、Away3D Typescriptのアルファリリースにともなって、WebGLの世界の初期調査を行いました。コミュニティの反応はとても好意的でした。それは、デモの作成や、記事の執筆、あるいは開発の支援にこれまで携わった人たちのおかげです。MozfestDevgammに参加したことがきっかけとなり、開発者からさらに多くのフィードバックが得られました。これからの作業やライブラリのもつ可能性について、TypescriptおよびJavascriptの世界の要望から、考えが広がりました。

今年の初めに行ったのは、これまでのTypescriptライブラリをつぎのふたつに分けたことです。

  • Stage3Dのコアライブラリと表示リストに関わるAPI
  • これまでのAway3D Typescriptを実装する別途のライブラリ

前者について詳しくは、来週前半あたりに発表します。考えているのは、WebGLの使えるシンプルなAPIをつくることで、Webのグラフィックスライブラリを大幅に増やす助けになりたいということです。開発者がつくる独自のリッチメディアフレームワークに、このAPIがベースとして使えます。とりあえずは、後者の取組みを進め、ベータ版として3月頃の公開を目指します。

この分野の開発で特筆すべきは、Away FoundationとGamuaの新たなコラボレーションです。Actionscriptの2Dライブラリ「Starling」の開発チームは、TypescriptとWebGLへの移行を進めてきました(コード名Starling JS)。しかし、最近優先度が変わってきたために、将来が見通せなくなっていました。Starlingの著作者でGamuaの共同創業者のDaniel Sperlと対策を話合った末、Starling JSの開発を引継ぐことになり、本日発表の運びとなりました。Gamuaと協力して、Stage3DからTypescriptに切離した新たなライブラリに組込みます。このできたばかりの新プロジェクトは、Away Foundationが管理します。ライブラリについては、近いうちにさらに詳しくご紹介できるでしょう。Gamuaのblogでも、この変更について伝えています(「Starling JSをAway Foundationが引継ぐ」)。



作成者: 野中文雄
作成日: 2014年2月7日


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