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CreateJS: SoundJS 1.0.0アップデート


2017年9月14日付でGitHubにSoundJS 1.0.0が公開されました。CreateJS Blogにまだ記事が出ないのは、おそらくTweenJSのアップデートを待っているのでしょう。VERSIONS.txtに沿って、説明やリンクを補いつつご紹介します。

01 大きな変更(後方互換性を損なうことがある)

廃止予定だったプロパティを除きました。とくにget/setメソッド(getValue()/setValue())は、プロパティvalueに改めています。これはおもに、ミュート、ボリューム、パンなどのインスタンスおよびグローバルプロパティに影響します。

廃止されたget/setメソッドは名前の頭にアンダースコアをつけて残ししました(_setEnabled()など)。

データの形式を示す重複したプロパティ(定数)を除きました。読み込みのLoadQueue.SOUNDAbstractLoader.SOUNDTypes.SOUND、リクエストのメソッドLoadQueue.POSTAbstractLoader.POSTMethods.POSTに替えています。

非推奨のメソッドとプロパティは引き続き使える代わり、コンソールに警告が示されます。

Sound.play()メソッドはオーバーロードされなくなりました。引数はふたつに絞られ、ソース(src)と初期化オブジェクト(props)だけを取ります。後者は、PlayPropsConfigでも渡せます。これまでの構文にしたがって受け取った第3引数以降は無視され、コンソールには警告が示されます。

play(src, props)

ライブラリ名にバージョン番号を含めることは止め、soundjs.jsと改めましました。

02 その他のアップデート

XMLHttpRequestのエラー条件を400-599のみとしました。コンパイルしたアプリケーションに影響を与えるstatus = 0をエラーからは除きました。

XMLHttpRequestでGETリクエストに値が追加されない問題を修正しました。

サウンドがアンロックされるイベントにtouchstartを加えました。iOSに合わせた修正です。

プリロードの対象がビデオかどうか確かめます。SoundJSがmp4を誤って扱わないようにするためです。

PreloadJSの変更にともない、新たにクラスMethodsTypesを加えました。

サウンドの持続時間がマイナスのとき、DOMエラーを起こさないように修正しました。

新しいインスタンスにグローバルなミュートやボリュームが取得できないという問題を修正しました。

共有のメソッドcreatejs.deprecate()を加えました。古いメソッドとgetter/setterプロパティをラップするメソッドです。呼び出されるとコンソールに警告を示します。


作成者: 野中文雄
作成日: 2017年9月27日


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