HTML5テクニカルノート
Vue CLI 3入門 02: インストールする
- ID: FN1807002
- Technique: HTML5 / ECMAScript 2015
- Tool: Vue CLI 3.0.0-rc.9
Vue CLIは、2018年7月29日にv3.0.0-rc.9が公開されました。バージョンが3に改められたことにともない、公式サイトの解説にも少し手が加えられたようです。本稿は「Installation」をもとに、Vue CLIのインストールの仕方についてご説明します。
01 Node.jsをインストールする
Vue CLIを使うには「npm」(Node Package Manager)がインストールされていなければなりません。npmはNode.jsに含まれているツールです。まだ入れていなければ、先にNode.jsをインストールしてください。本稿執筆時はバージョン10.7.0が最新です。もうひとつの8.11.3には「LTS」(Long-term Support)と添えられていて、多くのユーザーはこちらを使うことが勧められています(図001)。後者が安定版ということです。
ダウンロードしたインストーラで、Node.jsとnpmがインストールできます。基本的に設定はデフォルトで構いません。
図001■Node.jsサイト
npmもVue CLIもコマンドラインツールにコマンドを打ち込んで使います。macOSならユーティリティのターミナル、WindowsならコマンドプロンプトかNode.jsとともにインストールされるNode.js command promptです。コマンドラインツールを起ち上げてつぎのように入力したときに、インストールしたNode.jsのバージョンが示されれば問題ありません。
node --version
v8.11.3
Node.jsはバージョン8.10.0以上
Vue CLIはNode.js 8.10.0以上でお使いください(8.11以上が推奨)。nvm(Node Version Manager)を用いれば、ひとつのマシンで複数バージョンのNodeが管理できます。
02 Vue CLIをインストールする
つぎに、Vue CLIのインストールです。v3からパッケージ名が、これまでのvue-cli
から@vue/cli
に変わりました。
古いバージョンはアンインストールが必要
前のバージョンがグローバルにインストールされていて、v3にアップデートするときは、古いバージョンはアンインストールしなければなりません。
npm uninstall -g vue-cli
本稿執筆時の最新バージョンはv3.0.0-rc.9で、リリース前(Release Candidate)の最終段階です。けれど、すでにvue-cli
は使用が推奨されません(deprecated)。
Vue CLIはnpmのInstall
コマンドをつぎのよう入力してインストールします。オプション-g
はグローバルモードです。そのマシンのどのプロジェクトからでもVue CLIが使えるようになります。
npm install -g @vue/cli
macOSで管理者権限が求められたときは、つぎのようにsudo
コマンドを添えてインストールし直してください。
sudo npm install -g @vue/cli
インストールが済めば、vueバイナリがコマンドラインで使えます。正しくインストールできたかどうかは、vueと打ち込んでお確かめください。ヘルプメッセージがコマンドのリストを表示します。
vue
Usage: vue <command> [options] Options: -V, --version output the version number -h, --help output usage information Commands: create [options] <app-name> create a new project powered by vue-cli-service add <plugin> [pluginOptions] install a plugin and invoke its generator in an already created project invoke <plugin> [pluginOptions] invoke the generator of a plugin in an already created project inspect [options] [paths...] inspect the webpack config in a project with vue-cli-service serve [options] [entry] serve a .js or .vue file in development mode with zero config build [options] [entry] build a .js or .vue file in production mode with zero config ui [options] start and open the vue-cli ui init [options] <template> <app-name> generate a project from a remote template (legacy API, requires @vue/cli-init) Run vue <command> --help for detailed usage of given command.
Vue CLIのバージョンを確かめたいときには、ヘルプメッセージに示されたとおり、オプション--version
を添えて打ち込みます。ただし、省略記法はなぜか大文字-V
ですので気をつけましょう。
vue --version 3.0.0-rc.9
Vue CLI 3入門
- Vue CLI 3入門 01: Vue CLIとは
- Vue CLI 3入門 02: インストールする
- Vue CLI 3入門 03: プロトタイプを簡単につくる
- Vue CLI 3入門 04: プロジェクトをつくる
- Vue CLI 3入門 05: プラグインとプリセット
- Vue CLI 3入門 06: CLIサービス
作成者: 野中文雄
更新日: 2018年7月29日 本文の若干の修正。
作成日: 2018年7月16日
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