Macromedia Flash非公式テクニカルノート
fscommandのsaveコマンド
ID: FN0108003 |
Product:
Flash |
Platform: Windows
Version: 5.0
fscommandの"save"コマンド
Flash 5のプロジェクタで'fscommand'アクションのコマンドに"save"を指定すると、Windowsではファイルを保存することができます。これは、ドキュメント化された機能ではなく(undocumented)、またMacintoshでは動作しません。また、後述のセキュリティ上の問題から、Flash MX以降には実装されていません。
[使用方法]
fscommand("save", ファイル名)
ドキュメント化されていない機能には、開発の最終段階で搭載されたためドキュメントに間に合わなかったというケースから、サポートを意図しておらず将来的にもその予定がないというものまで、その信頼性には幅があります。'fscommand'の"save"コマンドは、この後者にかぎりなく近いと考えられます。したがって、実験的な使用は別として、製品や一般に配付するプロジェクタにこの機能を使用することはお勧めしません。
なお、'fscommand'の"save"コマンドには、セキュリティ上問題のあることが確認されました。そのため、Macromediaでは、この機能をその後のスタンドアロンFlash
Playerから削除しました(Macromedia TechNote「Potential
security issue with FSCommand "Save"」)。
参考情報
公開のメーリングリスト(FlashCoders)に投稿された情報を、参考までにご紹介します(FlashCodersの古い過去ログが参照できなくなったため、元情報へのリンクは削除しました)。
John Dowdell氏−Macromediaテクニカルサポート
氏によれば、(fscommandの"save"コマンドは)「開発の最終段階で、運悪く削除され損なった」機能だということです。したがって、「『ドキュメント化されていない機能』ではなく、たまたまある状況で動作するという、ただそれだけのものだ」とまとめています。
Colin Moock氏−『ActionScript:
The Definitive Guide』の著者
多くのドキュメント化されていない機能を紹介している著書に、'fscommand'の"save"コマンドの紹介を見合わせた理由を述べています。それは、MacromediaのActionScriptエンジニアと議論した結果、「この機能は将来除かれる可能性が高いからだ」ということです。
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作成者: 野中文雄
更新日: 2004年3月12日 Platformの記載とリンク、および若干の字句の修正
更新日: 2002年3月9日 セキュリティ問題についての記述を追加
更新日: 2001年10月22日 リファレンス'fscommand'へのリンク追加
更新日: 2001年8月15日 字句修正
作成日: 2001年8月12日
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