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Macromedia Flash非公式テクニカルノート

ActionScriptで追加・変更されたアクション

ID: FN0309002 Product: Flash

Platform: All
Version: Flash MX 2004

ここでは、ActionScript言語のアクションの内、Flash MX 2004で新たに追加または変更されたものについてご説明します。スクリプトでこれらのアクションを使用するには、Flash Player 7(デフォルト)をターゲットとして、ムービーをパブリッシュする必要があります。

・'Array.sort()'および'Array.sortOn()'メソッドは、追加されたソートオプションを引数に指定することで、昇順/降順のソートや大文字小文字の区別の有無を考慮したソートなどが行えるようになりました。

[訳者註] 降順のソートには'Array.DESCENDING'、大文字小文字の区別しないときは'Array.CASEINSENSITIVE'を引数に指定します。

・Button.menuやMovieClip.menu、TextField.menuプロパティを新規のContextMenuやContextMenuItemクラスとともに利用すると、コンテクストメニュー項目をButtonやMovieClip、TextFieldオブジェクトに関連づけることができます。

・ ContextMenuやContextMenuItemクラスでコンテクストメニューをカスタマイズして、ユーザーがFlash Player中で右クリック(Windows)または[control]-クリック(Macintosh)したときにそのメニューを表示することができます。

・ Errorクラスや'throw'、'try..catch..finally'コマンドは、より確実な例外処理(exception handling)の実装を可能にします。

・ 'LoadVars.addRequestHeader()'や'XML.addRequestHeader()'メソッドは、POSTアクションで送るHTTP要求ヘッダ(Content-TypeやSOAPActionなど)を追加・変更することができます。

・ 'MMExecute()'関数は、ActionScriptからFlash JavaScript APIコマンドの実行を可能にします。

・(Windowsのみの機能として)'Mouse.onMouseWheel'イベントリスナーは、ユーザーがマウスホイールを使ってスクロールしたときに、処理されます。

・ 'MovieClip.getNextHighestDepth()'メソッドは、MovieClipインスタンスをランタイムに生成し、そのオブジェクトを親のMovieClipのz-order(Z軸の重ね順)から見て、確実に他のすべてのオブジェクトの前面に描画することを可能にします。'MovieClip.getInstanceAtDepth()'メソッドで、動的に生成したMovieClipインスタンスの中から、深度を検索対象インデックスとしてアクセスすることもできます。

・ 'MovieClip.getSWFVersion()'メソッドで、ロードしたSWFがFlash Playerのどのバージョンをサポートするか判定することができます。

・ 'MovieClip.getTextSnapshot()'とTextSnapshotオブジェクトは、MovieClipにある静止テキストフィールド内のテキストの操作を可能にします。

・ 'MovieClip._lockroot'プロパティは、特定のMovieClipをそこにロードした他のMovieClipの'_root'として扱うように指定することができます。あるいは、ひとつのMovieClipの中で'_root'の参照先が、他のMovieClipにロードしても変更されないように設定することも可能です。

・ MovieClipLoaderクラスを使えば、MovieClipにファイルを読込んだとき、その処理の進行を監視することができます。

・ NetConnectionとNetStreamクラスは、ローカルビデオファイル(FLVファイル)をストリーミングします。

・ PrintJobクラスは、Flash Playerからプリントをする際に、多くのコントロールを提供します。

・ 'Sound.onID3'イベントハンドラメソッドは、MP3ファイルを保持するSoundオブジェクトに対して、ID3データへのアクセスを提供します。

・ 'Sound.ID3'プロパティは、MP3ファイルの一部であるメタデータへのアクセスを提供します。

・ Systemクラスには、新たなオブジェクトとメソッドが追加されました。また、'System.capabilities'オブジェクトにも、新規のプロパティがあります。

・ 'TextField.condenseWhite'プロパティは、余分な空白スペースを、ブラウザに表示されるHTMLテキストフィールドから削除します。

・ 'TextField.mouseWheelEnabled'プロパティは、マウスポインタをテキストフィールド上に置いてユーザーがマウスホイールを操作したときに、テキストフィールドのコンテンツをスクロールするかどうかを指定します。

・ TextField.StyleSheetクラスは、スタイルシートオブジェクトを作成します。このオブジェクトは、フォントサイズや色、その他のフォーマットスタイルなど、テキストフォーマットの設定を内容とします。

・ 'TextField.styleSheet'プロパティは、スタイルシートオブジェクトをテキストフィールドに設定します。

・ 'TextFormat.getTextExtent()'メソッドは、新たな引数を受取ります。またメソッドが返すオブジェクトには、新たなメンバーが追加されました。

・ 'XML.addRequestHeader()'メソッドは、POSTアクションで送るHTTP要求ヘッダ(Content-TypeやSOAPActionなど)を追加・変更することができます。

出典
ActionScript Reference Guideより邦訳。

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作成者: 野中文雄
作成日: 2003年9月10日


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