Macromedia Flash非公式テクニカルノート ActionScript 2.0を使ったクラスの作成概要
Platform: All ActionScript 2.0はActionScript言語を再構築して、いくつかの強力なプログラミングの機能を提供しています。それらの機能は、Javaなど他のプログラミング言語にも実装されているものです。ActionScript 2.0は、再利用性や拡張性があり、堅牢でしかもメンテナンスしやすいプログラム構造を実現します。また、ユーザーにコーディングの支援とデバッグ情報を提供することにより、開発期間を短縮します。ActionScript 2.0は、現在の標準に則っており、ECMAScript 4提案にもとづきます。ActionScript 2.0は、Macromedia Flash MX 2004およびMacromedia Flash MX Professional 2004で利用可能です。 ActionScript 2の機能の概要は、以下のとおりです。 オブジェクト指向プログラミング(OOP: Object-Oriented Programming)モデルとの親和性 ActionScript 2.0の大きな特徴は、オブジェクト指向プログラムを作成するのに親和性の高いモデルだということです。ActionScript 2.0は、新たなオブジェクト指向の概念やキーワードを採用しました。「クラス」や「インタフェース」、「パッケージ」といったもので、Javaのプログラム経験があればおなじみでしょう。 ActionScript 2.0が提供するOOPモデルは、従来のバージョンのMacromeida Flashがオブジェクトを作成したり継承を行ったりする際に使用していたプロトタイプチェーン方式の「構造的形式化(syntactic formalization)」です。 データの厳密な型指定 ActionScript 2.0ではまた、変数や関数の引数、関数の戻り値に対して、明確なデータ型の指定を行うことができます。たとえば、つぎのコードはuserNameという変数に(ActionScriptの定義済みデータ型またはクラスの)ストリング型を宣言します。 var userName:String = ""; コンパイラの警告およびエラー 前述の2つの特徴により、オーサリングツールとコンパイラはコンパイル上の警告やエラーメッセージを提供することが可能になります。これらにより、作成したアプリケーション内のバグを従来のFlashよりも素早く探すことができます。 注記: ActionScript 2.0のシンタックスを使用する場合は、[パブリッシュ設定]でFLAファイルに[ActionScript 2.0]が指定されていることを確認してください。この指定は、Flash MX 2004で作成されるファイルのデフォルトになります。しかし、ActionScript 1.0が使用されている古いFLAファイルを開いて、ActionScript 2.0に書替えようとする場合は、FLAファイルの[パブリッシュ設定]を[ActionScript 2.0]に変更します。もし設定を変更しないと、FLAファイルは正しくコンパイルされません。しかし、エラーは発生しません。 出典 _____ 作成者: 野中文雄 Copyright © 2001-2003 Fumio Nonaka. All rights reserved. |
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