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Macromedia Flash非公式テクニカルノート

Vector3Dオブジェクトの座標値をコピーや設定するメソッド

ID: FN1110005 Platform: All Version: CS5/ActionScript 3.0 Runtime: Flash Player 11/AIR 3.0

Vector3Dクラス
パッケージ flash.geom
継承 Vector3D → Object
copyFrom()メソッド
文法 public function copyFrom(sourceVector3D:Vector3D):void
概要 ベクトルデータを、引数に渡したVector3Dオブジェクトからメソッドが参照するVector3Dオブジェクトにコピーする。
引数

sourceVector3D:Vector3D − データをコピーするもとのVector3Dオブジェクト。

戻り値 なし。
setTo()メソッド
文法 public function setTo(x:Number, y:Number, z:Number):void
概要 参照するVector3Dオブジェクトの座標(プロパティ)値として、引数の数値を設定する。
引数

x:Number − 設定するx座標(プロパティ)値。

y:Number − 設定するy座標(プロパティ)値。

z:Number − 設定するz座標(プロパティ)値。

戻り値 なし。

説明
Flash Player 11およびAIR 3.0でVector3Dクラスに、ベクトルデータを他のVector3Dオブジェクトからコピーしたり、座標(プロパティ)値を改めて設定し直すメソッドが加わりました。Vector3Dオブジェクトは3次元空間の座標を扱う4次元ベクトルとして定められています(図001)[*1]。詳しくは、「Vector3Dクラス」をお読みください。

図001■Vector3Dオブジェクトが表すベクトル
図001
* [ヘルプ] > [Adobe Flash Platform用ActionScript 3.0リファレンスガイド] > [Vector3D]より引用

まず、Vector3D.copyFrom()メソッドは、引数のVector3Dオブジェクトからメソッドが参照するVector3Dオブジェクトにベクトルのデータをコピーします。Flash Player 10でも、Vector3D.clone()メソッドでオブジェクトを複製することはできました。けれど、Vector3D.copyFrom()メソッドは、新たなオブジェクトをつくりません。すでにあるオブジェクトを使い回せば、メモリが節約できます。

つぎに、Vector3D.setTo()メソッドは、Vector3Dオブジェクトにベクトルのデータである3次元座標値を設定します。引数はxyzの各座標(プロパティ)値です。Flash Player 10でも、プロパティVector3D.x/Vector3D.y/Vector3D.zで座標値を変えることはできました。Vector3D.setTo()メソッドは、3つの座標値をコンストラクタメソッドのように引数にして1度で定められます。ただし、Vector3D.setTo()メソッドの引数は3つで、Vector3D.wプロパティは含まれません。

参考
[ActionScript 3.0 Reference for the Adobe Flash Platform] > [Vector3D]


作成者: 野中文雄
作成日: 2011年10月12日


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