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Adobe Flash非公式テクニカルノート

Flash CS5/CS5.5でFlash Player 11のSWFを書出す

ID: FN1111001 Product: Flash CS5 and above Platform: All Version: 11 and above/ActionScript 3.0

すでにFlash Player 11が正規公開されました。けれど、Flash Professional CS5/CS5.5の[パブリッシュ設定]には、Flash Player 11の選択項目がありません(図001)。

図001■Flash Professional CS5.5の[パブリッシュ設定]ダイアログボックス

そこで、AdobeよりFlash CS5/CS5.5からFlash Player 11のSWFを書出すExtensible Metadata Platform(MXP)が提供されました[*1]。その情報を説明したGalvan on Flash「Adding Flash Player 11 support to Flash Pro CS5 and CS5.5」にもとづいて、インストール方法を簡単にご紹介します。

[*1] [ムービープレビュー]のFlash Playerはバージョンが10のまま変わりません。Flash Player 11の動きを確かめるには、ブラウザにFlash Player 11をインストールしたうえで[パブリッシュ]して見なければなりません。


01 MXPのインストール
MXPデータは、CS5とCS5.5用のふたつがあります。まず、必要なファイル(ZIP圧縮)を前出「Adding Flash Player 11 support to Flash Pro CS5 and CS5.5」のページの「MXP install」のリストからダウンロードします。

[追記: 2011年11月15日] 日本語版MXPが公開されました。インストーラの指示が日本語で表示されます。ClockMaker Blog「日本語版 Flash Professional CS5 & CS5.5 に Flash Player 11 設定を追加する MXP」からダウンロードできます。

表001■Flash Professionalのバージョンと対応するMXPデータ
Flash Professionalのバージョン MXPデータ
CS5.5 FP11Publish_cs55.mxp
CS5 FP11Publish_cs5.mxp

これらのMXPは[パブリッシュ設定]ダイアログボックスの[Player]のリストに[Flash Player 11]を加えます(前掲図001参照)。ZIPから解凍したMXPファイルをダブルクリックすると、Extension Managerが開きます。その指示にしたがってインストールを済ませれば、[パブリッシュ設定]ダイアログボックスに[Flash Player 11]の選択が加わります(図002)。

図002■Flash Professional CS5.5の[パブリッシュ設定]に[Flash Player 11]が加わる


02 MXPにより加えられた修正
MXPのインストールで何が変わったのかを知りたい、あるいは自らの手で修正したい方もあるでしょう。そこで、Flash Player 11でパブリッシュするためにMXPにより加えられた修正について簡単にご説明します[*2]

  1. Flash Player 11用playergobal.swcの追加
    新たなAPIが含まれたplayergobal.swcファイルをFlashアプリケーションに加えます。このファイルはFlash Playerの各バージョンごとのフォルダに納められます。フォルダパスはつぎのとおりです。
    • <Flashアプリケーション>/Common/Configuration/ActionScript 3.0/FP11

  2. [パブリッシュ設定]に[Flash Player 11]を加えるXMLファイルの作成
    [パブリッシュ設定]ダイアログボックスに[Flash Player 11]の選択を加えるため、XMLファイルFlashPlayer11_0.xmlをFlashアプリケーションに作成します。Flash Player 10用のFlashPayer10_1.xmlやFlashPayer10_2.xmlとの違いは下図003に示しました[*3]。フォルダパスはつぎのとおりです。
    • <Flashアプリケーション>/Common/Configuration/Players

図003■FlashPlayer11_0.xmlのFlash PlayerおよびSWFのバージョンに関わる記述

[*2] Flash CS5.5の場合は、追加の修正としてHTMLラッパーでFlashのバージョンを検出する機能もFlash Player 11対応に変えられます。詳しくは、前出「Adding Flash Player 11 support to Flash Pro CS5 and CS5.5」の「Instructions for manual configuration」の項目番号3をお読みください。

[*3] Flash Playerと対応するSWFでバージョンが異なることにご注意ください(「Flash PlayerとSWFのバージョンを調べる」02「書出されたSWFファイルのバージョンはLoaderInfo.swfVersionプロパティで確かめる」参照)。

表002■Flash PlayerとSWFのバージョン対応
Flash Player SWF
9 9
10/10.1 10
10.2 11
10.3 12
11 13


作成者: 野中文雄
更新日: 2011年11月21日 注[*3]に「Flash PlayerとSWFのバージョンを調べる」へのリンクを加えた。
更新日: 2011年11月15日 日本語版MXPの公開について追記した。
作成日: 2011年11月2日


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