サイトトップ

Director Flash 書籍 業務内容 プロフィール

Macromedia Flash非公式テクニカルノート

starling.core.Starlingクラス

ID: FN1201004 Platform: All Version: CS5/ActionScript 3.0 Runtime: Flash Player 11/AIR 3.0

Starlingクラス
パッケージ starling.core
継承 Starling → Object
Starling()コンストラクタ
文法 public function Starling(rootClass:Class, stage:Stage, viewPort:Rectangle = null, stage3D:Stage3D = null, renderMode:String = "auto")
概要 新たなStarlingインスタンスをつくる。
引数

rootClass:Class − starling.display.DisplayObjectのサブクラスで定め、そのインスタンスを表示リストの最上位に据える。

stage:Stage − FlashコンテンツのStageオブジェクト。

viewPort:Rectangle − Rectangleオブジェクトで、コンテンツの描画領域を定める。デフォルト値はnull

stage3D:Stage3D − コンテンツを描画するStage3Dオブジェクト。デフォルト値はnull

renderMode:String − レンダリングエンジンを定める文字列。Context3DRenderModeクラスの定数で渡す。デフォルト値は自動的に選択するContext3DRenderMode.AUTO

start()メソッド
文法 public function start():void
概要 描画を開始して、ENTER_FRAMEイベントの配信を始める。
引数 なし。
戻り値 なし。

説明
StarlingクラスはStarlingフレームワークの核になります。このフレームワークにより、Flash Player 11で加わったStage3Dの機能を使って、2次元のアプリケーションがつくれます。これまでのActionScript 3.0にきわめて近いツリー構造を備えつつ、GPUの力で素速い描画ができます。

Starlingフレームワークにもとづくアプリケーションは、Starlingインスタンスをつくることから始めます。

var myStarling:Starling = new Starling(Starlingの表示オブジェクトのクラス, Stageオブジェクト);

第1引数はStarlingの表示オブジェクトのクラス(starling.display.DisplayObjectのサブクラス)で、Starlingの初期化を終えるとただちにインスタンスがつくられます。このオブジェクトが、Starlingの表示リストの最上位に据えられます。第2引数はFlashコンテンツのStageオブジェクトです。

Starlingオブジェクトは、これまでのFlashの表示リストとStarlingの表示リストとをつなぐ役割になります。Starlingコンテンツは、デフォルトではFlashのステージの背面に置かれます(図001)。

図001■StarlingコンテンツはFlashのステージの背面に置かれる
図001

Starlingインスタンスは、ガベージコレクションで消されないように、ローカルでない変数に納めてください。Starlingインスタンスをつくったら、Starling.start()メソッドで描画を開始します。

myStarling.start();

このメソッド呼出しにより、Starlingの表示オブジェクトはFlashコンテンツに定められたフレームレートで描画が繰返されます。

参考
[Starling Framework Reference] > [Starling]
akihiro kamijo「Starling を使った Flash コンテンツ表示の基本


作成者: 野中文雄
作成日: 2012年1月15日


Copyright © 2001-2012 Fumio Nonaka.  All rights reserved.