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Adobe Flash非公式テクニカルノート

Flash Player 12の新たな機能

ID: FN1401001 Product: Flash CC Platform: All Version: 12/ActionScript 3.0

2014年1月14日にFlash Player 12がリリースされました。それを受けて、Adobe Communityに「Flash Runtime Announcements」が投稿されました。また、英文の「Release Notes | Flash Player 12 AIR 4」も公開されています。本稿では、これらの記事にもとづき、Flash Player 12で新たに加わった機能を簡単にご紹介します。


01 Internet Explorer 11のWindows 7におけるサポート

MicrosoftはWindows 7向けにInternet Explorer 11をリリースしました。Flash Player 12ではこれを正式ににサポートします。


02 Macの.pkgインストールをサポート

Flash Playerを導入してそのアップデートを行うことは、国際的なシステム管理者の重要な仕事です。すでに、Flash Player 11.9で.pkgがサポートされ、インストールはしやすくなりました。Flash Player 12では、システム管理者からの要望を採入れて、ワークフローとUIをさらに改善しましまた。


03 Stage3Dにおけるバッファの使い方を選ぶ

新たにContext3DBufferUsageクラスが加わり(図001)、つぎのふたつの定数を備えました。これらの定数で、Stage3Dがバッファをどのように用いるか定めます。

図001■新たに加わったContext3DBufferUsageクラス
図001

ふたつの定数は、Context3D.createVertexBuffer()およびContext3D.createIndexBuffer()の引数bufferUsageに与えます。この引数により、バッファの使い方が必要に応じて変えられます[*1]

public function createVertexBuffer(numVertices:int, data32PerVertex:int, bufferUsage:String = "staticDraw"):VertexBuffer3D

public function createIndexBuffer(numIndices:int, bufferUsage:String = "staticDraw"):IndexBuffer3D

[*1]「ActionScript 3.0リファレンスガイド」の「Context3D」クラスの説明には、つぎのようにbufferUsageの引数がバッファ「使用量」だとされています。しかし、この引数はバッファの更新頻度を定めるのであり、"usage"という語は「使い方」と訳すべきでしょう。

bufferUsage:String (default = "staticDraw") ― 想定されるバッファー使用量

04 Stage3DのContext3Dオブジェクトをプロファイルの配列からつくる

Context3Dオブジェクトをプロファイルの配列に合わせてつくる新たなメソッド 新たに備わったStage3D.requestContext3DMatchingProfiles()メソッドは、引数に与えた配列の中のプロファイルから、高いレベルで適合するContext3Dオブジェクトを、現在のハードウェアにもとづいてつくります。

public function requestContext3DMatchingProfiles(profiles:Vector.):void

FlashランタイムがContext3Dオブジェクト向けに選んだプロファイルは、新しく備わったContext3D.profileプロパティで調べられます。


05 その他の新たな機能

Flash Player 12には、ほかにもつぎのような機能が新たに加わりました(詳しくは、「Release Notes | Flash Player 12 AIR 4」の「New Features」参照)。


作成者: 野中文雄
作成日: 2014年1月16日


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