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HTML5テクニカルノート

EaselJS 0.7.0の改訂

ID: FN1309004 Technique: HTML5 and JavaScript Library: EaselJS 0.7.0

2013年9月25日にCreateJSの新バージョンがリリースされました。EaselJSは0.7.0になります。概要や個別項目の変更内容は、これまで当サイトやF-siteの記事としていくつも書いてきました。本稿はEaselJS 0.7.0ライブラリのVERSIONS.txtにもとづいて細かな項目まで紹介し、補足するとともに、これまでの記事へのリンクも加えました。なお、項目の順序は基本的にはVERSIONS.txtに沿うものの、重複を削ったり、関連するものはまとめたりしています。


01 重要な変更(旧コンテンツとの互換性を損なう)

02 使用を差控える(将来のバージョンで除かれる)

03 その他の変更

  • CreateJSモジュール(createjs)にユーティリティメソッドを備えた。
  • Sprite.framerateおよびSpriteSheet.framerateプロパティが加えられる。
  • Sprite()コンストラクタの引数にframeOrAnimationを与えることができる。
  • Sprite.offsetというプロパティはない(BitmapAnimation.offsetプロパティは除かれた)。
  • 静的プロパティTicker.useRAFを除いた替わりに、Ticker.timingModeが備わった。
    • Ticker.timingModeプロパティに与えられる定数として、Ticker.TIMEOUTTicker.RAF、およびTicker.RAF_SYNCHEDが加えられた。
  • Ticker.getMeasuredTickTime()メソッドが備わった。
  • Tickerクラスは、リスナーが加えられるまで、自動的に初期化しない。
  • Ticker.reset()メソッドが加わった。
  • Stage.nextStageプロパティが加わり、インタラクションのイベントを順に送る。
    • 複数のCanvasを重ねた場合に用いる。
  • Graphics.inject()メソッドが加えられる。
  • Text.getMeasuredHeight()メソッドが加わる。
  • Touchクラスのサポートについての修正と改善。
  • Container.setChildIndex()メソッドの引数に、子オブジェクトの総数より小さい整数を与えたとき起こる問題を解決
  • Graphicsクラスで内部的に用いられていたクラスが、静的プロパティGraphics.Commandとして公開される。
  • これまでのドキュメンテーションの更新を取りまとめ。
  • 多くのドキュメンテーションやサンプル、解説などを改訂。
  • MouseEvent.nativeEventがロールオーバーやロールアウトのイベントに含められた。
  • DisplayObjectクラスに、つぎの4つのマウスイベントが加わった。
  • マウスのロールオーバーやロールアウトのイベントは、マウスポインタがCanvas上にない場合は起こらないようにした。
    • 例) スクロールのdivやDOMエレメントが上に重なっているとき。
  • Matrix2D.transformPoint()メソッドが備わった。
  • ひとつのイベントに同じリスナーを再び加えたときの問題を修正。
  • EventDispatcherクラスに、つぎのふたつのメソッドが加わった。
    • EventDispatcher.on()
    • EventDispatcher.off()
      • 内部的にはEventDispatcher.removeEventListener()を参照。
  • EventDispatcherクラスが継承されたときの問題を修正。
  • EventDispatcherクラスはつぎのクラスに継承される。
    • DisplayObject
    • SpriteSheet
    • SpriteSheetBuilder
  • Ticker.tickイベントのオブジェクトのtimerプロパティ値を、Timer時でなくイベントが起こったときの値となるよう修正。
  • Tickerクラスに、Ticker.getEventTime()メソッドTicker.maxDeltaプロパティが加わった。
  • つぎの3つの座標系クラスに初期化(initialize())とコピー(copy())のメソッドが備わった。
    • Point
    • Rectangle
    • Matrix2D
  • Matrix2Dオブジェクトの再初期化で起きることがあった問題を修正。
  • MovieClipクラスにMovieClip.frameBoundsプロパティが加わった。
  • Canvasをサポートしないブラウザにライブラリが読込まれたときのエラーを修正。
    • Internet Explorer 8など。
  • SpriteSheetオブジェクトが単一フレームでも、animationsオブジェクトの定めにnextプロパティが与えられるよう修正。
  • BitmapTextクラスが新たに定められた。
  • DOMElementの再描画の扱いを改善し、ちらつきやレイアウトの負荷を抑えた。
  • Stageクラスに、つぎのふたつのマウスイベントが加わった。
  • Stageクラスに、つぎの4つのイベントが加わった。
  • DisplayObjectクラスにDisplayObject.getBounds()メソッドが備わり、オブジェクトの矩形領域が調べられる。
  • MovieClipクラスに、つぎのふたつのメソッドが加わった。
  • Filter.getBounds()メソッドの戻り値は、デフォルトをnullに改めた。
  • キャッシュの矩形領域は、フィルタにより値が自動的に調整される。
  • BlurFilterクラスの処理と結果が大きく向上した。
    • Mario Klingemann(@quasimondo)氏の協力による。
  • MovieClipインスタンスにContainer.addChild()メソッドで加えた子オブジェクトは、最前面に置かれてMovieClipインスタンスにより管理される。
  • AlphaMapFilter.clone()メソッドの問題を修正。
  • NodeJSとGrunt.jsを用いたビルドの処理を改訂。
    • 詳しくはbuildフォルダのREADME.md参照。


作成者: 野中文雄
作成日: 2013年10月6日


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