2013年9月25日にCreateJSの新バージョンがリリースされました。EaselJSは0.7.0になります。概要や個別項目の変更内容は、これまで当サイトやF-siteの記事としていくつも書いてきました。本稿はEaselJS 0.7.0ライブラリのVERSIONS.txtにもとづいて細かな項目まで紹介し、補足するとともに、これまでの記事へのリンクも加えました。なお、項目の順序は基本的にはVERSIONS.txtに沿うものの、重複を削ったり、関連するものはまとめたりしています。
01 重要な変更(旧コンテンツとの互換性を損なう)
- すべてのonEventハンドラはなくす。
- 例) DisplayObject.onClickやDisplayObject.onTick、BitmapAnimation.onAnimationEndなど。
- Ticker.addListener()とTicker.removeListener()メソッドを除く。
- ほとんどのマウスイベントはバブリングする。
- マウス操作した表示オブジェクトから表示リストの親オブジェクトにイベントが伝わる。
図001■イベントのバブリングとキャプチャ
- BitmapAnimationクラスの名前がSpriteに変わった。
- MouseEventクラスは新たに定められたEventクラスを継承する。
- SpriteSheet()コンストラクタに渡すオブジェクト(data)のanimationsプロパティに定める再生の速さが、プロパティfrequencyからspeedに変わる。
- プロパティspeedの値は、frequencyの逆数(speed = 1 / frequency)。整数だけでなく小数値も与えられる。
- 「EaselJSの「EaselJSの次期バージョン候補でアニメーションの扱いが変わる」
02「SpriteSheetクラス」
- gihyo.jp「モーションブラーと弾むアニメーション」
「CreateJSがアップデートされた」
- MouseEvent()コンストラクタに渡す引数からtargetの定めが除かれた。
- EventDispatcher.dispatchEvent()メソッドの戻り値が、リスナー関数の戻り値にもとづくブール値から、Event.defaultPreventedプロパティの値に変わる。
- すべてに"use strict"(厳格モード)を採用した。
- BoxBlurFilterクラスの名前がBlurFilterに変わった。
02 使用を差控える(将来のバージョンで除かれる)
03 その他の変更
作成者: 野中文雄
作成日: 2013年10月6日