FN1402003 | PreloadJS NEXT: LoadQueue.maintainScriptOrderプロパティ

HTML5テクニカルノート

PreloadJS NEXT: LoadQueue.maintainScriptOrderプロパティ

ID: FN1402003

Technique: HTML5 and JavaScript

Library: PreloadJS NEXT

LoadQueue.maintainScriptOrderプロパティ
文法	LoadQueueオブジェクト.maintainScriptOrder
プロパティ値	script要素の読込みを、予め記述した順序で行うよう定める。ロードが終わったscriptは文書のhead要素に加えられる。デフォルト値のtrueでは、タグのscriptはひとつずつ読込まれる。XMLHttpRequest(XHR)を用いるとscriptのロード順は任意で、読込み終えた後文書に加えられるのが予め定められた順序になる^[*1]。

[*1] XMLHttpRequestについては、たとえば「これでできる！クロスブラウザJavaScript入門」第12回「XMLHttpRequest入門」をご参照ください。

説明

プロパティにtrue(デフォルト値)が与えられると、LoadQueue.loadManifest()メソッドによるscript要素の読み込みが、メソッドの第1引数に渡したマニフェストオブジェクトに記述された順で行われます^[*2]。

次期バージョン候補(NEXT)では、スクリプト以外の項目も、maintainOrderプロパティにtrueを与えれば、記述の順序にしたがって読込まれます。また、LoadQueue.maintainScriptOrderプロパティがtrueの場合は、scriptの項目のmaintainOrderプロパティは自動的にtrueになります。

なお、ロードしている間にLoadQueue.maintainScriptOrderプロパティの値を変更しても、すでにキューに入った項目の定めは変わりません。

[*2] LoadQueue.setMaxConnections()メソッドで同時最大接続数を1に定めても、項目を記述順に読込むことができます。

例

以下の例は、LoadQueueオブジェクト(queue)のLoadQueue.maintainScriptOrderプロパティを明示的にtrueに定めて、LoadQueue.loadManifest()メソッドによるscript要素の読込みを、引数に渡したマニフェストオブジェクトの記述順に決めています(第1および第3行目)。なお、オブジェクトの同時最大接続数は3としました(第2行目)。

scriptがマニフェストの記述順にロードされるほか、maintainOrderプロパティをtrueに定めた項目(image2.png)の読込みも記述順にしたがいます。

var queue = new createjs.LoadQueue();

queue.setMaxConnections(3); // 同時に読込める項目数を増やす

queue.maintainScriptOrder = true; // scriptの読込みを記述順に定める

queue.loadManifest([
  "script1.js",
  "script2.js",
  "image.png", // 任意に読込まれる項目
  {src: "image2.png", maintainOrder: true}, // script2.jsのつぎに読込まれる
  "image3.png",
  "script3.js" // image2.pngのつぎに読込み(XHRでは順序にしたがって完了)
]);

作成者: 野中文雄
作成日: 2014年2月13日