Macromedia Director非公式テクニカルノート

debugPlaybackEnabled

ID: FN0110006 Product: Director

Platform: All
Viersion: 8.5 and above

*注記
このプロパティは『Lingo辞書』に記述がありません。その代わりに'debugPlayback'コマンドが記載されています。もっとも、このコマンドは動作しないようです。筆者の調査では、'debugPlayback'コマンドはβ段階で採用されたものの、その後の仕様変更で'debugPlaybackEnabled'プロパティに替えられたようです。ドキュメントとしては、「Director 8.5リリースノート」やMacromediaテクニカルノート[DR019726]「Director 8.5で解決された問題」で簡単に触れられてはいます。ただ、'debugPlayback'コマンドとの関係が明確にされていないため、わかりにくくなっています。いずれにしてもマニュアルバグであって、正規にサポートされる機能です。

シンタックス
the debugPlaybackEnabled

解説
Shockwaveあるいはプロジェクタ上で、デバッグ用のメッセージウィンドウを開くためのプロパティです。オーサリング時にこのプロパティを設定しても効果はありません(プロパティ値を調べると0を返します)。Shockwaveあるいはプロジェクタでメッセージウィンドウを開くには、開きたいタイミング('on startMovie'ハンドラなど)で以下のステートメントを実行します。

the debugPlaybackEnabled = 1 (あるいは0以外の値)

プロパティの値を0に設定すると、メッセージウィンドウは閉じます。一度閉じたら、そのムービーの再生を終了するまで、再度メッセージウィンドウを開くことはできません。なお、Macintosh上のShockwaveでは、メッセージウィンドウを開くことができません。代わりに、'put'ステートメントにより、テキストファイルが作成され、"Macromedia"フォルダの中の"Shockwave 8"フォルダに保存されます。

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作成者: 野中文雄
作成日: 2001年10月10日


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