Macromedia Director非公式テクニカルノート

Buddy API: baCopyFile

ID: FN0201003 Product: Director

Platform: All
Buddy API

ファイルを、指定されたパスにコピーします。

シンタックス
nResult = baCopyFile(コピー元ファイルパス, コピー先ファイル, 上書き指定)

引数
コピー元ファイルパス ストリングで、コピー元ファイルの完全パス。

コピー先ファイル ストリングで、コピー先ファイルの完全パス。

上書き指定  上書きコピーの方法で、以下のストリングが指定できます。
"Always"  つねに上書きコピーします。
"IfNewer"  コピー元ファイルがコピー先ファイルより新しいときに、上書きコピーします。
"IfNotExist"  コピー先ファイルが存在しないときにだけ、上書きコピーします。

戻り値
ファイルが正しくコピーされると、0を返します。そうでない場合には、以下の整数を返します。
1  コピー元ファイル名が不正です。
2  コピー先ファイル名が不正です。
3  コピー元ファイルの読込みエラーです。
4  コピー先ファイルの書込みエラーです。
5  コピー先ファイルのディレクトリが作成できませんでした。
6  コピー先にファイルが存在します。
7  コピー先の方が新しいファイルです。

例文
以下のステートメントは、ムービーと同階層にあるファイル"Test.txt"を、同じ階層に"CopyTest"という名前でコピーをして、戻り値を変数に格納します。

nResult = baCopyFile(the moviePath & "Test.txt", the moviePath & "CopyTest.txt")

解説
戻り値6(コピー先ファイルが存在)は、[上書き指定]が"IfNotExist"のときのみ返されます。

戻り値7(コピー先が新しいファイル)は、[上書き指定]が"IfNewer"のときのみ返されます。その他の戻り値は、[上書き指定]のすべてのオプションで返されます。

"IfNewer"オプションは、ファイルの日付けで、どちらのファイルが新しいかを比較します(Ver. 3.51/Windowsでは、双方のファイルが内部バージョン番号をもっている場合には、そちらを優先して比較します)。

Ver. 3.51/Windowsの場合、デフォルトでは「読み取り専用」ファイルは上書きしません。ただし、"Always"または"IfNewer"オプションに"+"をつける("Always+"あるいは"IfNewer+")ことによって、「読み取り専用」ファイルも上書きすることができます。コピー先ファイルは、アーカイブに設定され、「読み取り専用」の属性はつきません。

参考資料
Buddy API 3.51/Windows & 1.3/Macintosh付属ヘルプ

_____

作成者: 野中文雄
作成日: 2002年1月12日


© 2001 and beyond Fumio Nonaka All rights reserved.