HTML5テクニカルノート SoundJSの次期バージョンにbasePathオプションとvolumeおよびpanプロパティが加わる
先日、SoundJSの次期バージョン(NEXT)に、ふたつの追加がありました。ひとつは、読込むサウンドを登録するときパスの起点となるbasePathのオプションが加えられるようになりました。もうひとつは、SoundInstanceオブジェクトのボリュームとパンが、プロパティで扱えるようになったことです。かいつまんでご紹介します。 01 読込むサウンドを登録するときのbasePathオプション読込むサウンドは、Sound.registerSound()またはSound.registerManifest()メソッドで登録します。これらのメソッドに新たな引数としてbasePathが加わります。この引数は、読込むファイルのパス(src)の前に、起点として加えられるパスの文字列です。PreloadJS 0.3.1のメソッドLoadQueue.loadFile()やLoadQueue.loadManifest()に新たに備わった引数basePathに合わせて設けられました。
PreloadJS 0.3.1で渡すbasePathの引数には、守らなければならないことがふたつあります。これは、SoundJSの次期バージョンでも、おそらく同じになると考えられます。
02 SoundInstance.volumeおよびSoundInstance.panプロパティSoundInstanceクラスにプロパティとしてSoundInstance.volumeおよびSoundInstance.panが加わります[*1]。もっとも、現行のSoundJS 0.4.1でも、ボリュームはSoundInstance.getVolume()とSoundInstance.setVolume()メソッド、パンはSoundInstance.getPan()とSoundInstance.setPan()メソッドで扱えます。ですから、新たな機能というより、プロパティのかたちになって使いやすくなるということです。また、プロパティならTweenJSでトゥイーンするのも簡単です(「Tweening the volume of a sound」参照)。 気をつけなければならないのは、これらのプロパティはgetter/setterとして実装されていることです。そのため、Firefox 3.6以下やOpera 11.50以下ではサポートされません。
作成者: 野中文雄 Copyright © 2001-2013 Fumio Nonaka. All rights reserved. |
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