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HTML5テクニカルノート
EaselJS 0.8.0: 改訂された項目
ID: FN1505002 |
Technique: HTML5 and JavaScript |
Library: EaselJS 0.8.0 |
2014年12月12日付で、EaselJS 0.8.0が公開されました。改訂された項目について、VERSIONS.txtにもとづきご紹介します。
01 重要な変更(従来のコンテンツとの互換性に問題が起こりうる)
- SpriteSheetBuilder.addFrame()メソッドの引数変更。
- 0.8.0
addFrame(source, [sourceRect], [scale=1], [setupFunction], [setupData]) Number
- 0.7.1
addFrame(source, [sourceRect], [scale=1], [setupFunction], [setupParams], [setupScope]) Number
- MouseEventクラスから、非推奨だったイベントMouseEvent.mousemoveとMouseEvent.mouseupを削除。
- メソッドGraphics.append()を加えたので、Graphics.inject()は削除。
- Sprite.gotoAndPlay()メソッドを呼出した後、最初のフレームが正しく表示されるよう修正。
- TickerクラスをCreateJSモジュールに移行。
- 将来のリリースでは、TweenJSと同梱されるため。
- クラスと継承のモデルを再設計。
- geomパッケージのクラスのメソッドinitialize()は、setValues()に改められた。
- Matrix2Dクラスから座標に関わらないプロパティの扱いを除いた。
- プロパティ: visible、alpha、compositeOperation、shadow。
- メソッド: appendProperties()、prependProperties()。
- 表示オブジェクト(DisplayObjectインスタンス)のプロパティとMatrix2Dオブジェクトの操作にはDisplayPropsクラスを用いる。
- 問題のあったMatrix2Dクラスのメソッドを修正。
- ColorMatrixクラスのメソッドcopyMatrix()は、ColorMatrix.copy()に名前を変更
02 メソッドからプロパティへの変更(メソッドは将来のバージョンで削除予定)
表001■プロパティに改められたメソッド
[*1] EaselJS 0.7.1のGraphicsクラスには、Graphics.getInstructions()メソッドは定められていません。0.8.0の開発過程で加えられたメソッドです(後述04「その他の変更」参照)。
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03 パフォーマンスの改善
- extrasフォルダにPerformanceTestsを追加。
図001■バージョン0.8.0のEaselJS-masterに納められたextrasフォルダの中身
- パフォーマンスの向上。
- ベクターグラフィックス。
- とくに膨大な指示を含むGraphicsインスタンス。
- フィルタ: 2〜4倍。
- 表示リスト全般: 最大2倍。
- DisplayObjectインスタンスのプロパティ参照: 最大2倍。
- tickイベントの配信: 最大3倍。
04 その他の変更
[*2] Rectangle.pad()メソッドはドキュメントに記載がないものの、実装はされています。
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作成者: 野中文雄
作成日: 2015年5月26日
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