サイトトップ
Director Flash 書籍 業務内容 プロフィール

Adobe Flash非公式テクニカルノート

Starlingフレームワークでぼかし・ドロップシャドウ・光彩フィルタをかける

ID: FN1301005 Platform: All Version: CS6/ActionScript 3.0 Runtime: Flash Player 11/AIR 3.0

BlurFilterクラス
パッケージ starling.filters
継承 BlurFilter → FragmentFilter → Object
BlurFilter()コンストラクタ
文法 public function BlurFilter(blurX:Number = 1, blurY:Number = 1, resolution:Number = 1)
概要 トゥイーン設定のための新たなTweenオブジェクトをつくる。
引数

blurX:Number − 水平方向にぼかす強さ。デフォルト値は1。

blurY:Number − 垂直方向にぼかす強さ。デフォルト値は1。

resolution:Number − ぼかすきめの細かさ。値を小さくするほど粗くなり、負荷は下がる。デフォルト値は1。
dispose()メソッド
文法 override public function dispose():void
概要 BlurFilterインスタンス(プログラムとバッファ、およびテクスチャ)を破棄する。
引数

なし。
戻り値 なし。
createDropShadow()メソッド
文法 public static function createDropShadow(distance:Number = 4.0, angle:Number = 0.785, color:uint = 0x0, alpha:Number = 0.5, blur:Number = 1.0, resolution:Number = 0.5):BlurFilter
概要 [静的]ドロップシャドウが定められたBlurFilterインスタンスを返す。
引数

distance:Number − 影の長さ。デフォルト値は4.0。

angle:Number − 影のラジアン角。デフォルト値は0.785(約45度)。

color:uint − 影のカラー値。デフォルト値は0x0(黒)。

alpha:Number − 影のアルファ値。デフォルト値は0.5(50%)。

blur:Number − 影をぼかす強さ。デフォルト値は1.0。

resolution:Number − 影をぼかすきめ細かさ。デフォルト値は0.5。
戻り値 ドロップシャドウが定められたBlurFilterインスタンス。
createGlow()メソッド
文法 public static function createGlow(color:uint = 0xffff00, alpha:Number = 1.0, blur:Number = 1.0, resolution:Number = 0.5):BlurFilter
概要 [静的]光彩が定められたBlurFilterインスタンスを返す。
引数

color:uint − 影のカラー値。デフォルト値は0xffff00(黄色)。

alpha:Number − 影のアルファ値。デフォルト値は1.0(100%)。

blur:Number − 影をぼかす強さ。デフォルト値は1.0。

resolution:Number − 影をぼかすきめ細かさ。デフォルト値は0.5。
戻り値 光彩が定められたBlurFilterインスタンス。

説明

Starlingフレームワーク1.3から、フィルタのクラスが備わりました。BlurFilterクラスは、オブジェクトにガウスぼかしを与えます。ぼかす強さは、水平軸と垂直軸に分けて定められます。ただし、直交軸はインスタンスではなく、つねにステージに対して決まります。オブジェクトのかたちでつくられるぼかしは、ドロップシャドウや光彩フィルタとして用いることもできます。それぞれ静的メソッドBlurFilter.createDropShadow()およびBlurFilter.createGlow()を用いて、BlurFilterインスタンスでつくります。

オブジェクトにフィルタを適用するには、DisplayObject.filterプロパティにフィルタのインスタンスを与えます。定義済みActionScript 3.0(DisplayObject.filtersプロパティ)と違い、プロパティ名が単数形です。つまり、フィルタのオブジェクトを配列には入れず、直に定めることにご注意ください。

DisplayObjectオブジェクト.filter = フィルタオブジェクト

例

つぎのスクリプトは、デフォルト値でぼかしフィルタのBlurFilterインスタンス(myFilter)をつくり、オブジェクト(instance)に適用します(図001)。

var myFilter:BlurFilter = new BlurFilter();
instance.filter = myFilter;

図001■BlurFilterインスタンスでオブジェクトにデフォルト値のぼかしフィルタをかける
図001左
もとのイメージ 		→
  		図001右
ぼかし

つぎのスクリプトは、オブジェクト(instance)にBlurFilterインスタンスで、それぞれドロップシャドウおよび光彩のフィルタをかけます(図002)。

var myFilter:BlurFilter = BlurFilter.createDropShadow(8, Math.PI / 6, 0x000066, 0.8);
instance.filter = myFilter;


var myFilter:BlurFilter = BlurFilter.createGlow(0x00FFFF, 0.8, 4);
instance.filter = myFilter;

図002■BlurFilterインスタンスでオブジェクトにドロップシャドウや光彩のフィルタをかける
図002左
ドロップシャドウ		   図002右
光彩

作成者: 野中文雄
作成日: 2013年1月18日
Copyright © 2001-2013 Fumio Nonaka.  All rights reserved.