Adobe Flash非公式テクニカルノート Flash Pro CC 2015: HTML5 Canvasパブリッシュの改善
2015年6月16日にAdobe Creative Cloudがメジャーアップデートされ、Flash Professional CC 2015がリリースされました。その中からHTML5 Canvasのパブリッシュに関わる新機能をご紹介します。なお、2015年2月にFlash Professional CC 2014がマイナーアップデートされましたので、その内容も含めました(「Adobe® Flash® Professional CC Help」(PDF) Chapter 1「What's New」参照)。 01 書出しの最適化HTML5 Canvasドキュメントをパブリッシュするとき、使われていないサウンドやビットマップなどのライブラリ項目が書出されないように最適化されました[*1]。この設定はデフォルトですので、ステージに置かれておらず、かつリンケージのない素材は出力されません。その結果、[ライブラリ]に多くの項目が含まれていたとしても、書出されるデータのサイズは最小限に抑えられます。 Flash Professional CCは、HTML5 Canvasドキュメントの[ライブラリ]に含まれる以下の項目は書出しません。
なお、Flash Professional CC 2015から、[グラフィックを最適化]チェックボックスは[パブリッシュ設定]ダイアログボックスから除かれました。HTML5 Canvasドキュメントをパブリッシュするときに、この最適化は自動的に行われます。
02 ビットマップを HTML5 Canvas のスプライトシートとして書き出しHTML5 Canvasドキュメントの中のビットマップすべてを、スプライトシートにまとめて書出すことができるようになりました。サーバーへのリクエスト数が減りますので、パフォーマンスの向上に役立ちます[*2]。 HTML5 Canvasドキュメントの[パブリッシュ設定]に[すべてのビットマップとスプライトシートを書き出し]のオプションが加わりました(図001)。デフォルトはオンで、ドキュメント内のすべてのビットマップがスプライトシートとして書出されます。ひとつのスプライトシートの最大の大きさ(幅と高さ)も定められます。 図001■[パブリッシュ設定]ダイアログボックス
03 CreateJS 2015/05/21ライブラリに対応CreateJSライブラリは、2015年5月21日にアップデートされました。Flash Professional CC 2015のHTML CanvasドキュメントからパブリッシュされるCreaeJSライブラリが、この最新バージョンに対応しました[*3]。ライブラリごとのバージョンは、つぎのとおりです。
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