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Macromedia Flash非公式テクニカルノート

7. パッケージの使用

ID: FN0311007 Product: Flash

Platform: All
Version: Flash MX 2004

7.1 クラスパス
ActionScriptクラスファイルは、「パッケージ」(package)に入れて管理することができます。パッケージは、ひとつ以上のクラスファイルを格納したフォルダで、所定のクラスパスフォルダ内に配置します(「6. クラスパスの考え方」参照)。パッケージはまた、他のパッケージを含むことが可能です。これを「サブパッケージ」とよび、それぞれは独自のクラスファイルをもちます。

パッケージ名は、識別子でなければなりません。つまり、先頭の文字は半角の英字かアンダースコア(_)、ドル記号($)で、以降の文字は半角の英数字かアンダースコア、ドル記号である必要があります。

パッケージは、一般に関連したクラスを管理するために用いられます。たとえば、3つの関連したクラス、SquareとCircle、Triangleが、それぞれSquare.asとCircle.as、Triangle.asに定義されているとします。ASファイルは、クラスパスに指定されたフォルダに保存してあります。

// Square.as内:
class Square {}

// Cirecle.as内:
class Circle {}

// Triangle.as内:
class Triangle {}

3つのクラスファイルは関連しているので、それらをShapesというパッケージ(フォルダ)に入れることにします。この場合、完全な記述による(fully qualified)クラス名としては、単純なクラス名と併せて、パッケージパスを含めます。パッケージパスは、ドットシンタックスを使って指定します。パスの中の各ドットが、サブフォルダを示します。

たとえば、シェイプを定義する各ASファイルを、Shapesフォルダに格納したとします。すると、各クラスファイルの名前は、以下のように新たな位置を反映して変更する必要があります。

// Shapes/Square.as内:
class Shapes.Square {}

// Shapes/Cirecle.as内:
class Shapes.Circle {}

// Shapes/Triangle.as内:
class Shapes.Triangle {}

パッケージフォルダ内に存在するクラスを参照するには、完全な記述によるクラス名を指定するか、'import'ステートメントを使ってパッケージをインポートします。詳しくは、「8. クラスのインポート」をご参照ください。

出典
ActionScript Reference Guideより邦訳。

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作成者: 野中文雄
更新日: 2004年1月25日 若干の誤記の訂正およびリンク設定
作成日: 2003年11月27日


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